頭に「鬼」がつくいかつい名前ですが、開いた花は泡のように柔らかい印象です。
白が多いけれど、かなり赤みを帯びるものもあります。蕾はどちらもうす桃色。本
州では山の花だとか。北海道では低地にも生えます。
国道や道道でも街を外れれば目につき、原野・林間の遊歩道ではあちこちで見か
ける、ありふれた花です。だけど微妙な色彩とあわあわとした形が好きで、わたしは
毎年7月、出会うのを楽しみにしています。
散在していたり小さな群れになっているのはどこにでもあります。摩周湖の第三展
望台付近では、大きな群れに確実に出会えます。駐車場下、屈斜路湖・川湯方向
の斜面で、道路と白樺林の間を埋めています。