冬の冷え込む朝は、
美幌川からカスミが湧いて、林や畑に流れていきます。雪が降ったり、強風が乾雪を巻き
上げていたりすれば、気付きません。湧いていないのか、見分けられないのか、どちらなのでしょう。夜のうちに
降り止んだ朝は、ひと際濃くなるような。
川幅が広くなって蛇行するあたりで、橋に立って覗き込みます。でも水面は見えません。わずかに光る霧氷の
枝といっしょに、わたしも乳白色に包まれ、お酒が少し脳に届きはじめたようなふんわりした気分に。マイナス20
度を超す寒さも、夢の中にいるような気分を誘うのでしょうね。