オオワシが来た


 タムラ、内窓を開けるとキラキラができていれば分ります。だけどその状態では、すぐに外窓の内側が曇る

ので、撮るときは外窓も開けます。室内用の服装で-20度の外気に当たると、それはもう寒くて。


 デジモナさん、梅が淵への道、雰囲気が伝わります。最後の山道の一枚で、森歩き・低山歩きの気分を思

いだしました。冬は好きだけれど、雪が消えないとこんな道を歩くことはできません。

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 ここ数日何回か、ワシがけたたましく啼き交わす声を聴いています。でも、オジロの写真はまだアップしていな

いのもだいぶあるので、土手には上りませんでした。ところが昨日、ご近所の人が玄関のベルを鳴らし、オオワシ

が来ていると知らせてくれたので、大急ぎでカメラを掴んで飛び出して撮ったのが、上の写真です。

 オジロはいま、4,5羽かそれ以上がこのあたりの美幌川に来ています。慣れてしまい、季節の始まりのころみ

たいに、熱心に撮ろうとはもう思いません。オオワシは、海辺を走っているとき車の中から、あるいは氷海の彼方

に、それから岬の遠い梢でも、見たことがあります。だけどこのあたりの土手に姿を現すのは、年に1,2回ほど。

ときどき上空高く飛んでいますが、なかなか川岸には下りてきません。

 ご近所の人は、わたしがオオワシを撮りたがっているのを知っていて、知らせてくれました。だけど慌てて何か

にぶつけたらしく、望遠レンズのピント調節がうまくいきません。ずいぶんシャッターを押したけれど、いくらかまし

な写真はこれだけでした。

 オオワシは大きなメスだと開翼全長2メートル50。オジロより50センチほど大型です。翼の白い羽が特徴。古

代から中世にかけて、日本の貴族・武士は、美しいオオワシの羽を手に入れようと競ったのだとか。北海道から、

エミシやアイヌの手を経て伝えられる、貴重品だったようです。飛鳥・奈良時代は官服の飾りとして、矢羽としては

その後も、ステイタス・シンボルだったのですね。

 一部が北海道で留鳥になっているオジロとちがって、オオワシの繁殖地はカムチャッカ、サハリン北部などに限

られています。それ以外では冬鳥です。繁殖地の開発で、絶滅が危惧されています。生息数はすでに、5千羽を

割っているのではないでしょうか。