何を語らうオジロの夫婦


 デジモナさん、12月から4月まで、氷雪はいくらでも撮れます。三脚も立てず、首にぶら下げた安いカメラ

で、適当にシャッターを押しています。こちらの人に見せても、平凡な写真だと思われるだけでしょうね。

だけどわたしは、冬の風物が好きで、そのつど嬉しがって撮っています。


 そらさん、霞んだうす桃色は、まどろっこしいような、むずがゆいような、微妙な色合いですよね。

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 つがいのオジロはよく見かけますが、この日のペアーはとりわけ仲むつまじく感じられました。どちらがより大き

いでしょうか。左かなー。そうなら左がメスです。ヒトとは逆に、ふつうはオスの方が一回り小さいそうです。右の鳥

は羽を閉じたままですが、顔は動いています。なんだか、表情豊に話しかけているような気がします。左が羽を膨

らませたり畳んだり、落ち着きません。接近するわたしを警戒しているのかな。飛び立とうとして、相方に何か言

われ、もうちょっと様子を見ようかと思い直し、広げかけた翼をもう一度閉じる。だけどやはり気になって。とうとう

飛びました。

 こういうとき、枝から離れるのに時間差があります。いつも一羽が先に空へ。残った方を撮ろうと、わたしがさら

に近づくと、しつっこいぞと言わんばかりに、もう一羽もしぶしぶ枝を離れます。あれはどうなんでしょうね。警戒心

にも個性があるのか、飛び立った相方の行方を見定めているのか。わたしが遠慮して、来た方に戻ると、残った

一羽は飛び立つのを止めます。離れて見ていると、相方が戻ることもあります。仲がよくても、空は一緒に飛ばな

いみたい。並んで飛行するのは見たことがありません。