凍る波しぶき


 デジモナさん、毎日白い風景ばかり見ているので、山茶花咲く庭園のお写真で、緑と赤のコントラストがひとき

わあざやかに感じられます。

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 能取湖沿いに北上する道は、海岸に出たところで東に方向が変わります。岬の突端へ分岐する前にトンネル

があって、その手前に西から灯台を眺められる駐車場が設けられています。丘の陰になるので、比較的風が穏

やかです。家を出たときは-10度。明るい陽が射していて、車外に出ても短い間なら手袋なしでいられ

体感温度でした。それでも岸壁や波消し石に降りかかるしぶきは凍っています。

 高さでは、冨山や新潟の冬の海で見た波の方が、何倍も上だと思います。10メートルを超すような水の壁にな

って、一気に崩れ落ちていました。それに比べたら、ここの海は穏やかなようにも思えます。それでも、低い気温

が荒海の印象を強めるのでしょう。

 オホーツク海は、沿海州カムチャッカ半島・千島列島・北海道に囲い込まれています。大きな海流は入り込ま

ず、アムール川から大量の真水が流入し、塩分濃度は低め。平均水深も838メートルと浅めです。巨大な汽水

湖、みたいなところがあるようです。内海だから、知床一帯が、流氷の見られる北半球最南地点になります。海

氷が流出して破砕され、消失するのを防ぐ湖岸みたいなものですね。

 オホーツク海が穏やかとは言っても、能取岬の突端は強風が荒れ狂い、凄まじい寒さでした。一昨日の朝のこ

とです。