海の緑


 デジモナさん、知覧の古民家、ずいぶん立派ですね。身分ある人の家だったのでしょうか。わたしが中学生ま

でくらした山村では、近所の家々はみんな茅葺で、囲炉裏があり、厩とつながったりしていましたが、もっと雑然

として貧しい感じでした。寝具は藁布団です。

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 大晦日に冬にしては明るい陽ざしの下で眺めたオホーツク海です。岸近くは緑・沖は青で、くっきり二色に分か

れています。深さが違うのだろうとあまり気にしませんでしたが、「BBC地球伝説」の海をテーマにした番組を

見て、もしかしたらプランクトン量の違いもあるのではと、思いはじめました。

 番組によると、海中の植物プランクトンが大気に放出する酸素の量は、陸で緑の草木が放出している

総量とほぼ同じだそうです。微小な緑の生き物が、大気の酸素濃度を保っている。そればかりでなく、食

物連鎖の底辺にあって、このあたりの海を豊な漁場にしている。そう思って崖下を覗き込むと、海面の緑

も粘性を感じさせる白い泡も、目に見えない植物の存在を示しているような気がしてきます。

 番組は人工衛星から撮った海洋の映像を映していました。青海原に緑の海域がわだかまっています。

海底地形による水深の違いもあると思いますが、川がもたらす養分の拡散範囲も関係しているのでは

と、想像しました。

 上の写真の海域には、能取川・網走川斜里川などの河川と、能取湖網走湖・濤沸湖などの沿岸湖

から、枯れた草木の養分が流れ込んでいます。日の光が届く浅海で、豊な養分を取り込んで植物プラン

クトンが増殖し、そこに流氷が届けるアムール川河口のプランクトンが加わって、このあたりを緑の海にし

ているのでしょうか。