今年の流氷は元気がいいような。ちょっと長逗留する気かもしれません。元気と言っても、昭和の時代に比べ
れば、厚みに乏しいみたい。それだけに風向きや場所のわずかな変化で、いろんな表情を見せてくれます。特に
網走港付近の風景は変わりやすく、南西の風(冬に多い)だと流氷本体は沖の白い帯になり、薄氷やさ
ざ波の水面が広がって、はぐれ氷だけが残る風景になりやすいですね。知床半島ウトロ側は、太平洋に
流れ出る氷をせき止める位置にあるので、海氷密度の高い日が増えます。ともあれ、いろんな表情のあ
るほうが、撮りがいはあります。ごつごつした大氷原が広がるだけだと、単調になりやすくて。