能取湖凍結


 デジモナさん、海水の水分だけが凍り、塩分は水中に残ると聞いています。わたしは試したことがないけれど、

流氷でオンザロックを作れるかも。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

 岬に通じる道路から見ると、能取湖は完全に凍結していました。雪の下になっていますが、ごつごつした海の

流氷とちがって、湖面の氷はおおむね平らなようです。このあたりは遠浅です。岩の先が突起する場所

以外はなめらかな雪原になり、ところどころ動物の足跡が刻まれていました。


                        5600万年前の温暖化
 
 5600万年前、恐竜絶滅からほぼ1000万年後ですが、北極圏の島にヤシやシダが生い茂り、湿地
 
ワニがうようよ這いまわるほど、温暖化が進んだ時期があったのだそうです。「日経サイエンス」2011
 
10月号に、L.R.カンプが書いた、この温暖化に関する記事が載っていました。そのなかでわたしが
 
興味を引かれたことを、少しだけ書いてみます。
 
 温暖化の最初の原因は、超大陸パンゲアの分裂で引き裂かれた地殻から、溶岩が大量に噴出した
 
こと。その熱で、地上堆積物の炭素や浅い地下の石油・石炭が燃え、温室効果ガスの二酸化炭素やメ
 
タンが大気中に大量に放出され、気温が2,3度上昇しました。
 
 この温暖化で海水が温められ、海底の膨大な量のメタンハイドレードが融け、泡となって浮かび、大
 
気の温室効果ガス濃度が上昇し、さらに温暖化が進みます。その結果、地上の多くで干ばつがおき、
 
森林や泥炭地が、場所によっては数百年間にわたって、燃え続けます。極地域では永久凍土が融け、
 
露出した植物の残骸が腐敗してメタンを発生させます。これらの二次的な効果が加わって、けっきょく
 
気温は8度ほど上昇しました。
 
 動植物は高温に適応したり、南北両極方向に移住したりしましたが、どちらもできない種は滅びまし
 
た。深海の一部では酸性化が進み、多くの生物が酸素欠乏で死滅。その後、自然の緩衝作用で再び
 
気温が低下するのに、20万年ほどかかっています。
 
 ところで、5600万年前の温暖化は、過去の温暖化としては例のない速度で進みましたが、それで
 
温室効果ガスの年間排出量は20億トン未満。現在の年排出量は90億トンですが、間もなく年250
 
億トンになり、地球上のすべての化石燃料が尽きるまで、その水準で推移すると考えられています。