靄のなかの流氷原
デジモナさん、50キロコースがあったのですね。ところで、細い絹糸が束になって流れるような滝の写真、
とてもきれい。今の季節だとこちらの滝は氷瀑です。
流氷原は明るい青空の下がいちばん迫力があります。でも冬の天気は変わりやすく、なかなか注文通りにいき
ません。能取岬の入り口にあるトンネルの手前は濃い靄が立ち込め、少し雪も舞っていました。トンネルを抜ける
と前方の空は晴れていて、突端の崖上を歩いている間に、後方の靄もどんどん薄れていきます。山と同じで、こ
ちらの天気はほんとうに気まぐれです。ちらちら雪が吹雪きに変わるか、止んで陽が射すのか、なかなか予想が
つかないので厄介です。この日も行くか戻るか迷ったのですが、進んで正解でした。靄のなかで流氷原を撮って
いるときは、灯台の先に明るい青空があるなんて、思いもしませんでした。