能取湖と釣り人
前年末に半ば凍りはじめたころの能取湖です。いつも通る南の岬側ではなく、北側国道沿いです。気の早いワ
カサギ釣りの人々が集まっていました。新年の三日にこの湖の底から人の死体が見つかったそうです。凍結初
期は氷の厚さがまちまちなので、釣人が薄い部分を踏み抜いて落ちたのではないかと推測されていました。能
取湖のどこなのかは記事に書かれていません。
所では管理人を見ませんでしたが、凍結部分の端に仕切りが設けられているような。湖の岬側ではまったく管理
が行われていないみたいです。それでも、流氷を見に行く道すがら、ときどき一人または一組の姿を遠望しまし
た。そんなところに一人で行って遭難したら、助けてもらえないでしょうね。
北見の仁頃山の麓にある富里湖は無料ですが、氷の厚さが十分になると解禁が告げられます。今年は五日で
した。とは言え、解禁日前の釣り場でも管理のないほかの場所でも、勝手に釣りをする人を止める体制はないよ
うです。
森や湖はもともと無主の場所で、人々が自由に利用できたはずです。集落の近くは利用について慣習的な決
まりがあっても、北海道などでは、それさえも及ばない場所がけっこう遅くまで残っていたのではないでしょうか。
狩りや漁の成果も遭難の危険も自己責任。怖い気もしますが、何もかもきっちり管理されるのもいやですね。