一枚目が初冬の
藻琴山。切り取り方しだいで、
屈斜路湖はこの山を盟主とする山々の懐に抱かれているように
も見えます。それもそのはず、
摩周湖などとともに
カルデラ湖で、地図では茶色い山地のなかに位置していま
す。湖畔に立って広い水面を眺めているとそれを忘れそうになるのは、
カルデラ湖としては日本最大を誇る面積
だから。長径が26キロ、短径が20キロとされています。
藻琴山も100万年ほど前の噴火の名残だとか。これまた
日本最大の湖中湖である中島(周囲12キロ)も、今なお噴煙をあげる硫
黄山も、湖岸とつながってしまった和琴
半島も、それぞれ噴火の跡です。12万年前の大噴火の後では面積が現在の2倍ある円形湖だったけれど、3万
年前以後に起きたに硫
黄山などの小さな噴火で南東部が埋まり、現在の姿になったのだそうです。
ツツジが原
や川湯が陸になってから、まだあまり時間がたっていないのですね。