這い上るヤマブドウ


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 10月に林間の道をドライブしていると、針葉樹やダケカンバなどに絡み付いているヤマブドウが頻繁に目に入

ります。いつもなら緑にまぎれて気付かないのですが、ヤマブドウの葉が色づく季節には、こんなにも梢高く這い

上がっていたのかと驚かされます。

 子どものころ越後=信州国境の低山でヤマブドウの実を採ったことがあります。手が届く範囲にたくさんの房

がぶら下がっていました。赤い程度だとひどく酸っぱいのですが、黒くなりこぼれ落ちた跡が目立つ房は、たまら

なく甘かったような。

 こちらでは秋になると葉は目立つのに、実はあまり見ません。意図して探さないからでしょうか。それにしても縄

文時代からアイヌ時代までの北海道住民についての本で、ヤマブドウの話を読んだ記憶がありません。実が少

なかったから? それともあったけれど食べなかった? 貯えれば自然にお酒の原料になることに気づいたと思

うけれど、ぶどう酒はなかったみたい。

 本州では他の落葉樹にからみつくことが多かったような。こちらでは何十メートルもあるような針葉樹の梢の先

にも赤い葉が。スカイツリーに絡みつかせたらどこまで上るのでしょう。