草原の小鳥たち
そらさん、人工光合成が現実味を帯びてきているようです。うまくいけば30年後には食料・エネルギー問題解決
のめどがついているかも。問題は過渡期の今をどう乗り切るかですよね。
野山に小鳥の声はするけれど姿は見えない季節になりました。特に木々の葉が茂った森ではほぼ絶望的です
ね。草原は少しましだけれど、近寄れば飛び立ちチョコマカ動くのが多く、なかなかクローズアップできません。
知識のないわたしですから、遠くからの一枚だけでは名前まではなかなか。喉下の赤いのはノゴマ。でもメスに
はその目印もないし。
脱原発を阻むのは ③
なれば借り入れはできなくなり、企業は破綻します。銀行の融資は焦げ付き、株主のもつ株券はただの紙切
れになります。大株主は銀行、企業、自治体、国など。なかにはその経営が危うくなるところも出るでしょう。大
体は、これまで得ていた固定資産税、交付金などがなくなり、地域の雇用も縮小します。
停電や電力料金値上げはコストを押し上げて利潤を減らすので、大量に電力を消費する企業は原発再稼
用済み放射性廃棄物や核燃料の処理などに、直接または間接の公費が注入されていること。すべての周辺
費用を料金に反映させ、新エネルギー発電が技術の進歩と量産効果でコストが下がれば、どちらが安いかは
わかりません。しかし公費は企業の直接負担ではなく、安い新エネルギー発電は先の話で、しかも確かでは
ありません。だからおおかたの経営者が、20年、30年先の不確かな可能性に賭けるより、なじんできたこれま
での体制の存続を望みます。急激な変化が起きて経営が傾けば、すぐに責任を問われる立場なのですから。
への悪影響の可能性が知れ渡るにつれて、フクシマの悲劇再来の悪夢と今日明日にも始まりかねない経済
情勢の一層の悪化に対する恐怖との間で、気持ちが引き裂かれ、揺れ動くことになります。
いまでも原発推進派と段階的縮小派を併せれば、停止のまま全廃する派よりずっと多いはずです。それで
も現時点での大飯原発再稼動には、反対の世論が優勢のようです。それだけジレンマが深いということ。これ
は、「核の平和利用」「日本のすぐれた技術力」「日本では深刻な事故はありえない」という幻想をふりき、原発
本経済の根幹に構造化させたられてしまったのです。そのため3・11で技術力信仰と安全神話の幻想から醒
めたいま、わたしたちは大きなジレンマを抱えることになりました。初めから核ではなく再生可能エネルギーの
開発に同額の資金を投じていたら、日本経済の現在はちがっていたでしょう。(明日に続く)