アヤメの原に親馬仔馬










 濤沸湖はオホーツク海に沿って西北西から東南東に長く伸びる汽水湖です。周囲27.3キロ。ラムサール条約

に登録されていて、冬のオオハクチョウをはじめさまざまな渡り鳥が集まります。湖の西北西端にある白鳥公園

に、今月新しい水鳥・湿原センターがオープンしました。

 今年馬が放牧されているのは東南東の浜小清水駅に近い湖畔です。もともと湖周辺の草原はヒオウギアヤメ

群落で有名だったのですが、近年雑草が茂り目立たなくなっていました。そこで数年前から、アヤメは食べずに

他の草は食べる馬がたくさん放牧されるようになりました。確かに写真のあたりは背の高い草が少なく、馬の親

子がヒオウギアヤメに囲まれているみたいです。人の手で植え替えられた水鳥・湿原センター周辺を除外すれ

ば、ここが一番青紫色が多かったような。

 車に戻る途中で気付いたのですが、最後の一枚の右端からちょっと外れたあたりの、湖と放牧地の境目にある

柵の柱に何かとまっています。望遠レンズで覗いたら、どうやらオジロワシのようでした。大きなのと少し小さいの

が並んで2羽。シャッターを押したけれど、いかんせん遠すぎて。三脚も使わなかったので、拡大に耐えるほどシ

ャープには写っていないし。ただ、じっと止まって辺りを睥睨する様子やうっすら見える白い羽など、多分オジロ

です。帰路立ち寄った水鳥・湿原センターには、今日の目視動物と描かれたボードがあって、そのなかにオジロ

ワシもありました。