婚活中のシジュウカラ


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 今の時季に庭のカエデに来るシジュウカラはたいてい群れかペアーです。ツイピーツイピーツイピーとさえずり

ながら、枝から枝へ根元の地面へと忙しく飛び移り、餌をついばんでいます。わたしがカメラを構えてサンルーム

の戸をゆっくり開けると、気付いた一羽がツィツィツィツィと警戒音を発し、次々飛び立ちます。でもたまに、大胆

なのか意地汚いのか、しばらく一羽だけで留まって餌漁りを続ける鳥も。けれどやはり群れやお相手から長く離

れるのはいやみたいで、独りで残るのはせいぜい1分ほどです。

 そんなさびしがり屋のシジュウカラですが、せせらぎ公園の流水池のはずれに一本だけ離れた木があって、そ

の枝にせわしく四方を見回しながら長い間ツィーーピツィーーピと叫ぶ一羽が。わたしがカメラをかざして枝の

真下まで近寄っても、そんなことかまっていられないとばかり、ひたすら見回して叫ぶ繰り返しです。その切迫し

た様子から、繁殖期も半ばになってまだ相手が決まらずに必死になっているのではと想像しました。

 10分ほどわたしも付きあったでしょうか。遠くの木でかすかな鳴声が聞こえると、さっと飛び立ちました。飛び

交う二羽の姿が小さく見えたので、婚活が成功したのかもしれません。でも何日かしてまたその木のそばを通っ

たら、やはり大口を開いて絶叫する一羽がいました。別な鳥だと思いたいけど、けっきょく振られたのかも。だと

するとかわいそう。