車道を渡るエゾジカ

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 屈斜路湖畔の道道52号線で野鳥を探しているとき、ずっと先で数頭のシカが車道を渡る姿に気付きました。す

ぐに車で近づいたのですが、群れが渡り終わろうとしていたので、十分に近づく前に車を停めて撮りました。最後

の一枚で後ろを振り返っています。まだ後続がいたのかも。そう思い、彼らの横断地点で車を下り、道路の両側

を覗いたのですが、どこにも見当たりません。このあたりのシカは知床とちがって人への警戒心が強いようで、

先に行ったのも残ったのもすばやく姿を隠したのでしょう。

 シカに出会うたびに心にもやもやが湧きます。害獣としての駆除の実施を報じる記事をたびたび目にしていま

す。樹木や作物の食害が見過ごせなくなっているのはわかるから、駆除するなとは言えません。でもシカが増え

すぎたのは、人が彼らの生きる森を開拓し、さらに食物連鎖の頂点にいたオオカミを絶滅させた結果ですよね。

食料にするために狩をするのなら、お互いさまというところもあるけれど、射殺した死体の多くは廃棄しているみ

たいだし。

 アメリカの自然公園では絶滅させたオオカミを他から連れてきて、食物連鎖を回復させる試みをしているところ

もあるとか。道内でそんなことをしたら、人が襲われる被害が出るかもしれません。それでなくても毎年何人もヒ

グマに殺されたり傷付けられたりしています。どんな正解があるのかわからないまま、もやもやした思いだけが

残ります。

 シカは見た目がかわいいからなー。ゴキブリやネズミだったら気にしませんよね。それもまあ人間中心主義(ヒ

ューマニズム)のいやらしさだけど。