遠音別川
そらさん、これらの岩にはそれぞれ名前が付けられているようですが、看板が立
てられているわけではないので、地元の人でないとわからないでしょうね。
10月4日
橋を渡ります。その下を流れているのが遠音別川です。知床半島の背骨は、知床
岬から知床岳までは丘や低山だけれど、その手前の硫黄岳から羅臼岳までは高
別岳まで高い山々が連なります。遠音別川はこの山塊の水を集めて海に流れ落
ちています。
知床のほとんどの川がそうであるように、遠音別川も短い急峻な渓流です。河口
近くはいくつかの治水ダム(一枚目)によって流速が緩められていますが、それでも
右岸は草木が削り取られて半島の骨格である岩が露出しています。橋を潜るとす
ぐに海です。かつては9月にここを通ると鮭を狙う釣り竿が林立していました。今回
は時季を過ぎて遡上してしまっていたのか、あるいは釣りが規制されたのか、一人
の釣り人も見えず、ただむなしく枯木が積み重なっているだけでした。