荒れ地のヒメジョオン
7月20日 美幌町内
住宅地で建物が建たないまま何年も放置され、手入れもされていない空き地は、
しだいに荒れ地の形相を呈するようになります。そういう荒れ地はみな同じ貌とい
うわけではありません。あるいは背の高い泡立ち草が繁茂する藪になり、あるいは
無川に近い空き地は、ヒメジョオンの群生地になっていました。アクセントになって
そうですが、希少なら珍重されるのではないかな。しかしなにぶんにも旺盛な繁殖
力で、街でも野でもどこにでも生えてきます。いつも目にしていれば、わたしたちは
しだいに気にかけなくなります。それどころか、庭や畑では目の敵にされ、花が咲く
前に抜かれてしまいます。ウチの庭ではわたしもそうです。でもカメラを肩にして歩
いているときは自然観察モードなので、ときどき撮りたくなります。薄く色づくハルジ
オンはもっと魅力的ですが、ヒメジョオンのなかに混じっていることはあっても、それ
だけで大きな群れを作っているのは、見たことがありません。