林のなかの山桜
5月13日 釧路湿原温根内遊歩道
温根内遊歩道は、湿原のなかに作られた木道と軌道敷跡の道を回遊できるよう
になっています。軌道敷跡は片側が湿原に、もう片側は丘に面していています。
丘の裾はじくじくした浅水地ですが斜面からは林です。林のなかの遠くや近くに、と
きどき山桜の薄桃色の花が見えます。
歩いていて現れては去る林間の山桜は、公園や寺社にまとまって植えられている
桜とは趣が違います。この辺りの林は若いのか大木や老木は目につきません。山
桜も細い木がほとんどで、大きく咲き誇るわけではありません。陽当りや風当たり
が違うからか、まだ蕾が多い木も散り際で葉が目立つ木もあります。集団で人々に
華やぎをふりまくわけではなく、それぞれの都合でひっそりと咲いている様子がわた
しは好きです。