今年のエゾエンゴサク


                               4月14日

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                            美幌美富自然公園

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                                能取岬

 今年もエゾエンゴサクの季節がはじまりました。去年よりはだいぶ早いような。と

はいえ、昨日の美幌のせせらぎ公園では一株も開花しておらず、崖上の美富自然

公園でやっと一本だけ見つけました。

 能取岬は雪融けが早いので、かなりの数が。牧場入り口と駐車場の間の笹薮は

花房が短いけれど、灯台に近い崖際では長く発達した花がたくさん群れています。

あふれる光を欲しがる植物のようです。四月末から五月にかけてあちこちで咲いて

いますが、大きく広がって青紫の絨毯を敷き詰めたようになっている場所にはなか

なか出会えません。

 開拓が進む前には草萌える前の草原や疎林など、咲き広がる場所がたくさんあ

ったのではないかと思います。いまは能取岬でも、牧場が大きな面積を占め、その

周りは笹が密集する藪になっています。エゾエンゴサクが生き延びているのは、海

風が吹きつけ、丈の高い草の芽吹きが遅く笹も疎らな崖際だけです。

 美幌の崖下にあるせせらぎ公園には、いくらか咲き広がる一画があります。7,8年

前には密集して開花する年もありました。近年はそこもだいぶ疎らになったようで、

さびしく感じています。