キタミフクジュソウ咲く
3月22日 能取岬
4月第二週に開花の年もありましたが、昨日の能取岬には、日本ではこの地方
だけのキタミフクジュソウが咲いていました。北海道東部からサハリン・シベリアに
分布するこの種は、本州などにも広く見られるフクジュソウと比べ、花が小ぶりな
ほかはあまり外見の違いがありません。美幌には両方咲きます。わたしは萼片が
花弁より長いものがあればキタミフクジュソウと判断しています。
キタミフクジュソウとは雰囲気が違います。岬では森より半月から1か月先行し、春
一番に開花します。まだらに残雪が散らばる枯草の原で明るいこの花を見ると、わ
たしは冬が終わったのだと確信します。
昨日は崖下にわずかな沿岸氷が残るだけで、流氷は浮氷の欠片も見えなくなっ
たそうです。接岸からわずか6日後の離岸です。