沿岸氷
3月4日 能取岬
アムール川河口やサハリン沿岸から南下してきた流氷と、北海道の海岸で凍結
した沿岸氷が、いつも区別できるわけではありません。でもこの日、能取岬東側で
沖に向かって広がっていたのは、この場でできた氷に間違いないでしょう。もっとも
沖から漂着した流氷の破片も取り込んでいるかもしれません。
近年は根室海峡にまで海氷が広がることはめったにありません。それでも野付
湾だけは1月から3月まで氷に覆われるようです。干潮時にはほとんど湿地みた
いになる所もあるほど、浅い海だからだと思います。能取岬の東側も浅い岩棚に
囲まれているので、沿岸氷が発達するのでしょうね。でも今年は、2月まではほと
んどできていませんでした。流氷の故郷も北海道の海岸も暖かかったみたいです。