波と流氷 テレビのCMは多すぎない?


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                           2月22日 鱒浦海岸

 接岸した流氷と沖の流氷の間が開いている箇所があって、波が立っています。

盛り上がって砕ける海水には砕氷が含まれ、表面には薄い氷の幕ができている

ようです。これも流氷が見せる様々な表情の一つです。


                 テレビのCMは多すぎない?

 何年も前に民放テレビのCM時間が多すぎると言われ、確か自主規制が話し合

われたことがあったような。最近そんな話は聞きません。でも、その頃より今の方

がずっとCM時間が長くなっているような気がします。実際はどうかと、たまたま録

画してあった番組、BSジャパンの「山本周五郎人情時代劇」第11回『おもかげ抄』

で、時間を計ってみました。1時間番組で実質58分ほどのうち、CMが5回挟み込

まれています。10分ほどに一回中断です。ほぼ毎回3分以上、合計は15分~16

分。これだけ多いと、CMの間にドラマが切れ切れに挿入されている感じで、ドラマ

の興趣に水を差されてしまいます。

 地上デジタル放送でも、特にマラソン中継などでは、CMが主で、番組は添え物の

ような放送があります。特に朝日テレビ。視聴料を取っていないとはいえ、電波は

公共物ですよね。儲けるためなら何をしてもいいということにはならないでしょう。

それでも文句を言う人がいないようなのはちょっと不思議な気がします。自民党

府が、停波をちらつかせて統制しようとしているのは、CM過剰ではなく、政府批判

のようです。まあ、大企業と大投資家の利益を最優先する政党なら、当然かもしれ

ませんが。

 一方「言論の自由の危機」を言い募る論者の、CM過剰を非難する発言も目にし

ません。今やジャーナリズムも経営を広告収入に頼っています。同じ釜の飯に頼

る仲間を非難することは、控えるのでしょうか。読者、視聴者の無反応は、言って

も無駄だから、黙って新聞やテレビから離れようということかも。あるいは、会社が

儲けるのは、悪いことじゃないと思っているから ?

 テレビの過剰CMの横行は、法律に反しないように上手に儲ける人、儲けさせる

人が偉い、儲けられないのはダメ人間という価値観が、広く深く浸透した結果のよ

うな気がします。この風潮は、強権的な言論干渉に抵抗する土台を、内側から掘り

崩しているようです。「経済効率のため」が、原発再稼働反対を、温暖化対策推進

を、格差是正などを阻む大義名分として、ある程度通用しているのと、同じ構造だ

と思います。