廃止まぢかな流氷列車
1月7日 浜小清水展望台
意図したわけではないのですが、浜小清水の展望台へ雪道を登っているときに、
ぎ、眼下に達して北浜へと去っていきました。北浜で10分停車するので、乗客は
駅の脇にしつらえられた木の展望台に上り、白い流氷と知床連山を見ることがで
てます。この日は、流氷は淡く、知床半島は濃い霧に包まれていましたが。それで
も眼下を通る車窓には、海にカメラを向ける人の姿がありました。
何年か前、わたしも一度乗ったことがあります。座席は木製で、海側に窓を向い
たベンチが設けられていました。車内には達磨ストーブと、そこで焼いて食べるス
ルメなどを売るコーナーがあります。ちょっと時代がかった雰囲気があって、わざ
わざこのトロッコ列車に乗りに来る観光客もいたようですが、今日から3日後、28
日の運行を最後に、廃止されるのだそうです。
来月開業する北海道新幹線が、在来線に機能縮小の圧力を及ぼしているような
気がします。列車での観光の機会が乏しくなり、バスの出番が増えることになりま
す。鱒浦の海岸に広い駐車場を備えた市場があり、流氷シーズンには乗用車の
他に何台もの観光バスが止まっています。バス会社あるいは乗務員には何ほどか
のキックバックがあるのでしょう。ここの海産物が高いのは、その分が上乗せされ
ているからではないかと、わたしは疑っています。