小さな気嵐
1月16日 美幌郊外
凍結しない水面から立ち上る水蒸気が、冷たい朝の空気に冷やされ、霧になっ
て漂う現象が気嵐です。もとは北海道方言だったようですが、いまは本州でも使
われています。気象用語では蒸気霧だとか。
本州では海面に発生するだけなのかもしれません。こちらでは-20度超まで冷
え込むと、小さな川や溝からも漂い出します。今年はまだ見ていませんが、あまり
幅が広くない美幌川から立ちのぼり、田園一帯を濃く包み込むこともあります。
今月16日の朝陽が昇って間もないころ、美幌郊外のあちこちで小さな気嵐が見
られました。美幌川だけでなく、用水路にも赤い霧が湧いていました。遠い山際も
白くなっています。