零下20度超の朝
1月16日 町の郊外と美幌川土手
ガレージに置いた温度計は、屋根の下なのに-20度を下回っていました。美幌
アメダスの最低気温は-21.7.。今季これまでの最低気温でしょう。朝陽が射し
はじめ、何もかも放り出して車を出します。たちまちフロントガラスに薄氷が張り付
き、まだデフは効かず視界は不良です。慎重に街を抜けて郊外へ。
昇ったばかりの陽に照らされ、木々の霧氷は薄紅色をにじませています。薄雲が
掃く空は青。家々から立ち上る暖房や炊事の湯気は、たちま氷の霧になり、さなが
ら白い炎のように揺らめきます。-20度超の世界は明朗で輪郭がきっぱりしてい
ます。これぞ本来のオホーツク地方の冬。深雪に埋まるどんよりと暗い日の連続
は、ここでは堕落、腐った冬。