美幌川の大鷲
1月5日&8日 美幌川土手
翼を閉じていてもオスで90センチ近く、メスは1メートルを超える大きさです。堂
々たる体躯に鋭い嘴と鉤爪。いかにも強そうに見えます。だけど尾白鷲よりも臆
病で、両方止まっている木に近づくと先に飛び立ちます。まあ戦えば大鷲が優位
で、餌の多いところでは空中で待機し、獲物を咥えて上昇する尾白を襲って横取り
することもあるとか。氷下漁の穴の回りで、カラス、尾白、大鷲が魚を争っている
のを、遠くから見たことがあります。
1月上旬まで遡上が続く川もあるようですが、美幌川はもっと早く終わると思いま
す。それでも冬じゅう川面が閉じないので、産卵・授精を終わって流れ下る死骸を
狙うのかも。ロシア極東部の繁殖地で開発が進み、猟銃で撃たれた死肉から鉛を
摂ることもあって、大鷲は数の減少が危惧されています。世界全体で棲息数は5
000ほど?日本で越冬するのはその一部。美幌は内陸にしては飛来の多い場所
なのかもしれません。