12月20日 美幌郊外
夏は陽が落ちると暑さがおさまるようで、ほっとするところがありますが、冬の落
日には断固たるものを感じます。夜の厳しい冷え込みを予感するからでしょうか。
雪原に没するところを撮りたいけれど、近くにそういう場所は見つかりません。丘
に囲まれた盆地状なので、木立の上に沈むことになります。欠け始めの方が丘や
林が黒いような。まだ光が強いからですね。全部隠れると、残照が近くの雪原を少
し浮かび上がらせ、つかの間明るさが増すような気がします。その後しばらくは、闇
に沈んだ丘の空に、赤味を帯びた黄金色の雲が輝きます。