雪原夕景


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                           12月20日 美幌郊外

 この日美幌の日没は午後3時50分ごろ。2時半を過ぎると、陽光はずいぶん低

く射し、わずかな距離を車で移動する間にも、どんどん影が濃さを増します。空に

はくっきり昼の月が。

 積雪期は田園の夕景がそこはかとない郷愁のような気分を誘うのは、無意識の

うちに少年時代を過ごした雪国の記憶が重なるからでしょう。だけど考えてみれ

ば、かの地は越後・信濃の境界にある山間地で、12月から2月にこんなに晴れる

日はなかったはずです。青空が現れるのは4月に入ってから。厚い雪は残ってい

るけれど、春の気配が濃くなるころでした。

 美幌では今月20日までに、一日中ほとんど青空が出なかった日は3分の1ほど

です。1,2月もそんなところでしょう。日本海側とちがって、オホーツク海地方の冬

には陽光があるのです。とはいえ無意識ですから、12月と4月の違いなどとは無

関係に、情緒が誘い出されます。あれは4月だったと分かるのは、後で考えたか

ら。