錦沼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１０月１日　道道６６４　オンネトー手前

　独特な水の色の理由は林野庁の説明板に書かれています。いつもなら気にせ

ずオンネトーまで行ってしまうのですが、この日はたまたま色付いたカエデを撮ろ

うと車を停めました。そこに看板があったので、沼の畔へ下りたのです。

　水面に紅葉を映すには少し時季が早かったようです。それでも、樹間から降る陽

光に照らされた泥濘や枯草が、雪か氷のように輝き、おもしろい雰囲気です。ここ

は車道脇だったので労せず見ることができました。人のほとんど入らない林間に踏

み込めば、他にも珍しいものがあるような気がします。オンネトーや阿寒湖を囲む

森の木々は、雌阿寒岳が地下から汲み上げてばら撒いた豊富なミネラルを採り込

んで、大木にまで育ったのでしょう。こんなに広い森はきっと、奥深いところになに

か不思議なものを隠しています。