ハマナスの実が光る


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                           9月16日 キムアネップ埼

 ウチの庭にはスズラン、イチイが赤い実をつけています。路傍や公園ではナナカ

マド、そして海岸・湖畔草原はハマナスが。昼近く、キムアネップ埼の草原に降り注

ぐ透明な秋の陽光が、大粒の赤い実を艶やかに光らせていました。

 こんな色のときはまだ早いけれど、もっと黒っぽくなって形が崩れはじめると、果

肉が甘くなります。酸味のない、干し柿に似た味です。まとまった量を口に入れら

のなら食べたいと思いますが、なにしろほとんどが種で、果肉はその周りに薄く

絡みついているだけです。

 砂糖を知らない昔の子どもはしゃぶったかも。もっとも森には、ヤマブドウやコグ

ワなど、より食べ応えのある実がたわわな季節だから。大粒で艶やかに光る外見

は、とても美味しそうなのですが。それにつられて獣が呑みこみ、消化されない種

ばら撒いてくれることを期待して、こんな姿に進化したのかな。