流木

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９月３日　ワッカ原生花園

　海水浴場や海浜公園など、人がよく訪れる浜はゴミや流木があまりない砂浜の

イメージですが、人里離れた海岸だとどこもこんなものなのでしょうか。ワッカ原生

花園外側の海辺でも、ネイチャーセンターに一番近い場所はもう少し整っていま

す。第２湖口に近いこの辺りは、サロマ湖や常呂の漁港から来て網の綱をつなぐ

人以外、ほとんど人が来ないようです。園内は管理車や許可を受けた車を除き、

車両進入禁止です。だから今が盛りのサケ釣りの人も、もっと常呂に近い浜に竿

を並べます。

　北海道には、漁業者も観光・行楽客もめったに訪れない海岸がけっこうあるのか

もしれません。そういう場所は外国文字が記されたペットボトル、プラスチック片、

浮き球や網の繊維などが散乱し、流木も珍しくないのでしょうね。上の写真の流木

は、流氷と同じ経路で極東ロシア地域から漂着したのだと思います。この辺りには

オホーツク海に直接河口を開く川はないし、サロマ湖岸ではほとんど流木を見ない

ので。カムチャッカや千島諸島、あるいはシベリアから、運ばれてくる間に波に磨か

れたのか、流木の表面は滑らかです。