ヒメシャクナゲ 巨大カルデラ噴火 1


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                       5月24日 釧路湿原恩根内遊歩道

 本当に小さな花です。直径は5ミリほどでしょうか。湿原に下りるわけにはいかな

いから、望遠レンズがなければほとんど写真になりません。気がつかずに通り過

ぎる人がいるかも。だけど形といい色といい、この湿原でわたしが最も好きな花で

す。

巨大カルデラ噴火 1

 
   今日から何回かに分け、巨大カルデラ噴火について書き


 ます。


 噴火には、最悪でも山体の崩壊で終わる噴火(以後は山体噴火


書きます)と、広い地域全体が陥没するカルデラ噴火がありま

す。後者は破局噴火とも呼ばれます。山体噴火はいはばマグマ

が小出しに吹き出すものです。江戸時代の富士山で起きた宝永

の大噴火など、縄文時代後に起きた噴火はすべてこれです。巨

カルデラ噴火は大量のマグマが溜まってから、一挙に巨大爆

発を引き起こします。その周期は、およそ7000年から1万

年と考えられています。地球上で一番新しい巨大カルデラ噴火

は、7300年前に日本列島で起きた鬼界カルデラ噴火で

す。過去3回噴火した米合衆国のイエローストーンでもう一度

巨大噴火が起きれば、人類存亡の危機に陥ると言われていま

す。
 
 日本列島は世界の噴火の1割近くが集中する火山地帯で


す。巨大カルデラ噴火も、過去10万年で10回起きていま

す。本州で過去数十年間のその痕跡が残るのは、十和田カルデ

ラ一つだけ。北海道に屈斜路・摩周、支笏、洞爺の三つがあ

り、九州に阿蘇から鬼界カルデラまで、五つあります。十和田

カルデラは10世紀(たぶん915年)に、山体噴火をわずかに超

えるが、巨大カルデラ噴火とは言えない(それでも江戸時代の富

士山宝永噴火よりは大きい) 規模で噴火しています。

 五月二十九日鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)で新


岳が噴火し、全島民が島外避難しました。幸い死者は出ていま


せんが、事前に避難を促す警告はなされていませんでした。こ


のことは3回目以降の論と関係があるので、記憶しておいてく


ださい。


   蔵王ではそれ以前から、火山性地震が頻発し、噴火の警報が


 されています。観光客の減少で、廃業した温泉旅館もあると

 か。箱根でも火山性地震が何度か報じられています。どちらも

 本格的な噴火に至れば、地元の人々は様々な災難に見舞われる
 
 でしょう。しかし両地域の噴火は、カルデラ噴火に至るとは考
 
 えられません。

 もう一つ、こちらはあまり注目されていませんが、中岳で小


規模な噴火が続いている阿蘇で、五月に入って火山性地震があ


りました。そして、鹿児島の桜島では、今年になって600回


近くの爆発的噴火が起きています。阿蘇カルデラや桜島がある


良(あいら)カルデラは、過去に何度も巨大噴火を起こした


州の五つのカルデラに含まれています。


 最近火山活動の報道が続いています。素人の科学的裏付けの


ない感想ですが、東日本大震災と関係があるのではないかと


になります。大きな地震のあと何十年かは火山活動が活発にな


ると、何かで読んだ記憶があるので。(続く)