林床の春
5月1日 美幌せせらぎ公園
町のせせらぎ公園に一か所だけ、魚無川に沿う遊歩道の脇に、ちょっとした林
が広がる崖下の平地があります。冬は雪が深く、夏・秋は棘のある枝や背の高い
草が繁茂し、踏み込む気になれません。だけど、残雪と裸木の春は、中を歩いて、
林床の芽生えや野鳥を観察することができます。なかでも五月前半は、咲く花々で
林床が一番はなやぐ季節です。
今年は五月の最初の日に、いつものメンバーが揃っていました。白く小さな五弁
な形の地味な白花はフッキソウ、そして花自体は大きいけれど葉に比べると小顔
な、白い三弁花はオオバナノエンレイソウ。これにフクジュソウとスミレが加われば、
せせらぎ公園の林床に咲く春の花がほぼ勢揃いですが、この二つの花は四月の
うちに退場しています。