根釧台地の遅い春


 そらさん、野生動物は身を護り食べて繁殖することに専念しているように見えま

す。リスのような哺乳動物なら、それらの行動に伴う快不快は感じているでしょう

ね。あと、好奇心の強い動物もいるような。

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 釧路川東岸から根室海峡の西岸に至る、標高100~200mで5千㎢に広がる

火山灰地が根釧(こんせん)台地です。釧路管内根室管内にまたがることがわ

かる名前です。写真は、根釧台地を東西に貫く国道243号(パイロット国道)沿い

3枚、南北に走る道道123号線沿いが2枚です。前の3枚では西の方ほど雪が

多く残っています。オホーツク海地方で標高が同じくらいの場所より春が遅いよう

な。冷たい海から広がる霧のせいで、日照時間が短いからでしょう。ちなみに桜の

開花が全国で一番遅いのが根室だとか。

 より南の2枚では雪がすっかり消えて、笹薮が目立ってきています。保水力が弱

くやせた火山灰土壌とはいえ、格子状防風林(北海道遺産)も牧草も育ち、シダ類

や笹ははびこるのだから、やがて火山灰層の上に有機物性の豊かな土壌が堆積

したはずです。ただ自然遷移の時間尺度は開拓推進者の時間尺度よりずっとゆ

っくりなので、耕作に適さない不毛の土地とされ、酪農地帯として開発されたので

しょうね。