霧多布岬展望台
4月22日 浜中町霧多布の岬
橋)で結ばれた島状の地域にあります。市街地の先は崖上の草原です。そこで灯
台のある湯沸(とうふつ)岬の手前を左折すると、展望台に至ります。駐車場から
崖際までの草原には、6月になると本州なら高い山にしか見られないハクサンチド
す。この日はまだ、枯草の茶色い統一を乱しているのはフキノトウだけでした。
朝の9時前後です。能取岬ならそろそろ明るい陽が射し、青空に白い雲が浮か
ぶ時刻です。だけどここでは、青空も雲もなく、海と空の境目をあいまいにする霧
が広がっていました。霧と呼ぶのがためらわれる、あるかないかの薄いもやです。
薄いとはいえ、しっかりと寒流の海から冷気を吸いあげています。手がかじかみ、
急いで手袋を取り出しました。