北国の春


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                           4月9日撮影

 官制好景気に浮かれたり、重苦しい閉塞感に沈んだり、「戦争のできる国」に向

かって言葉を縛ったりする人の営みとは無関係に、季節は粛々と進んでいます。

だけど北国の春は、報道の頻繁な首都圏の春とは違います。日本列島の各地

に、それぞれの春があるはずです。

 能取湖畔は雪解けが進んでいます。岬の牧場では牧舎近くにわずかに白い部

分が残るだけ。網走川下流の田園地帯では、土手際を除いて、麦の芽の緑と土

の黒が主流です。日増しに強くなる陽射しが、広がる耕地に点在する建物の彩り

を強調しています。

 農作業が始まりました。もう最低気温が零下になる日は稀です。流氷滞留日数

は統計史上最少だったとか。オホーツク海地方では、春の進行がいつになく速い

です。