見つめるエゾリス


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 3月のせせらぎ公園で遭ったエゾリスのシリーズは、今日が最終回です。カメラ

構えたわたしを見つめるシーンを集めました。横目でこちらを窺っているとき

は、目の形がきっちり写っています。白目がほとんどない丸く黒い瞳です。正面か

ら捉えたときは三角眼。両手をついて上半身を起こし、白い胸から腹を見せてい

る姿が一番かわいいかな。

 堅果を好みますが、虫なども食べる雑食です。でも基本的には狩る側ではなく狩

られる側です。だから広い範囲で外敵を見つけられるように、目は両側についてい

ます。狩る動物は両眼視で獲物の位置を正確に測れるように、目が前面にありま

す。

 こちらをじっと見つめているのは、好奇心からではなく、外敵に出会ったときの防

御姿勢なのでしょう。動かずにじっとしている方が注意を惹く可能性が小さくなりま

すから。葉の茂った樹上などでは確かに有効な防御方法です。エゾアカマツの葉

陰で静止してしまうと、そこにいると分かっていても、姿を見つけることはほとんど

できません。

 この日はたくさんのリスが雪上に出ていました。地中に蓄えた餌を食べるため

め、5,60センチまでは雪を掘る能力があるそうです。だけど今年は1メートル以

上積もりました。飢えていて、木の根回りが浅くなったところで、暖かい陽気に誘

われ、一斉に出て来たのでしょう。

 白い雪の上では動かずにいても容易に見つけられます。それでも散歩する人に

気づくと、やはり静止してしまいます。幸い人がいれば狐は出てきません。散歩中

の人はリスに危害を加えず、微笑んで見ていてくれます。犬連れはあまり多くない

くないし。