タンチョウ飛来
春から秋の野で丹頂は、単独または家族でエサを探して歩いています。大群も
飛ぶ姿も見たことがありません。
渡りをする鳥は大きな群れになって飛び立つようです。留鳥でも、繁殖期には群
れ集まることがあります。丹頂も群絶滅しかける前、人の給餌などなかった時代
も、冬の繁殖期にやはり集まって伴侶を探したのでしょうか。ともあれ今は、給餌
場が集合場所です。あちこちの凍らない川で夜を過ごした鳥たちが、三々五々飛
来します。この時季だけは、給餌場やその近所で、丹頂の飛ぶ姿を容易に撮るこ
とができます。
昨日丹頂の数について、わたしの想像値を書きました。その後で配達された新
聞の道内蘭に、道がまとめた分布調査結果が発表されていました。それによると
今年の越冬数は、調査が始まった1952年以後では最大の1187羽だったそうで
す。でもわたしが思うに、檻の中ではないのだから完璧に数え上げるのは困難でし
ょう。移動中の空にいたり観測定点に来なかったりして、カウントされない鳥もいる
のでは? 1187羽は、これ以下の生息数ではありえないという、最低値なのだと
思います。