オオワシが来た


イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3


 一週間ほど前のことです。美幌川の土手道に除雪車が入りました。9年になろう

とするわたしの在住期間で、初めてだと思います。さっそく歩いてみました。たくさ

んのカラスが群れ騒ぐ場所があります。何気なく近づくと、突然一羽のワシが飛び

立ちました。予期していなかったので、撮れたのは空中の三枚だけ。

 初めはオジロだと思ったのですが、翼前部にくっきりとした白斑があります。オオ

ワシでした。サハリンから南下をはじめた流氷に乗って来たなかの一羽が、美幌

川に飛来したのでしょう。オジロとちがって夏の北海道にはいません。繁殖地はカ

ムチャッカ半島やサハリン北部など、ロシア東部に限られています。

 テレビで放映されたドキュメンタリーを見たことがあります。開発が進み、営巣地

が狭められ、絶滅が迫っていると強く危惧されているそうです。オジロより一回り

大きく、メスの開翼全長は2㍍50に及ぶものがあるとされています。白と黒の対

比が美しい鳥です。日本では古来その羽が、矢羽や朝廷貴族の正装の飾りとし

て、最高に珍重されてきました。