そらさん、街に出るとひっきりなしに雪を積んだトラックに出会います。家並が立
て込んでいれば、雪捨て場まで運んでもらうことになります。毎冬まとまって降った
後の、なじみの風景です。いよいよその季節になりました。
早朝の湖岸で、昇ったばかりの陽の光を受けて、氷が光っていました。気がつ
けば、車道脇の枯草にも、水際の凍ったしぶきにも、湖面にもきらめきがあります。
雪に覆われる前から、氷の季節は始まっています。空気中の水分が物に触れて
凍り、地中の水分が霜になります。雪景色とちがってつつましやかなので、その気
にならないと、小さな氷の光は見過ごしてしまいます。