知床観光船―岸壁と洞窟
知床半島ウトロ側で、港より先の海岸には、砂浜や入り江などはほとんどありま
せん。切り立った岸壁が続き、そのところどころに洞窟が口を開けています。
もともと知床半島は、国後や択捉とともに、北米プレートの下に太平洋プレート
がもぐりこんだことによる、隆起と火山噴火でできたのだとか。860万年から200
万年前には海底火山の活動。25万年前からの中央部の褶曲と活発な陸上火山
活動が、1500mを超す山の連なる地形を作ったようです。
岩が流出しました。長年の隆起・褶曲・噴火でできた岩石が、波浪と流氷に削られ、
60mから120mの海食崖になったということなのでしょう。安山岩などの固い部分
と石灰岩などの柔らかい部分があって、柔らかい部分で浸食が進んで洞窟になっ
たのかな。とにかく、迫力のある景観です。