エゾフウロ
道南です。ここオホーツク地方は、日照時間こそ短かったものの、水害はありませ
んでした。今後のことはわかりませんが。
竹林の写真、懐かしいような気持になります。笹はこちらにもあるけれど、竹は見
たことがありません。暖かいところの植物なのでしょうね。
海岸・湖岸の草原では、必ずと言っていいほどよく見かけます。エゾカンゾウや
ていると、あまり撮りたいとは思いません。形といい色といい、自己主張の少ない、
平凡な花です。最後の一枚の写真など、紙製の模造品を思わせます。
だけど9月のワッカ原生花園では、空気が澄んでいて濃い緑を背景にしている
からか、無視しきれない魅力がありました。花径は3センチほど。6月末から9月ま
で、ずいぶん長く咲いているような。よく似た花にハマフウロがあります。でも、日
本海側に多く、葉の亀裂が浅く、ガクの毛が目立たないようです。こちらのはたい
ていエゾフウロでしょうね。
ウイキによると、フウロソウ属には420種ほどがあり、ユーラシア・北米に広く分
布しているそうです。かつての日本で生薬として盛んに使われたゲンノショウコも
その一つ。そのなかでエゾフウロは、暖かいところは得意でないような。本州では
一部の山地だけ。北海道のほか、千島列島に多いとか。