森の奥に水鏡


 サイタマンさん、水(と氷や霧)の表情が好きなので、海、湖、川、渓流などで、これ

からもいろいろ撮ることになると思います。偏光フィルターを使ったり、明るくしたり暗

くしたり、一瞬を静止させたり動きを表現したり、拙い技術で可能な範囲で、カメラな

らでは画像を試みましょう。

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 徒歩で一周10分ほどの小さな池です。落葉樹にまだ葉が少ない春先行くこ

とが多いので、緑濃い季節の神の子池が暗く感じられます。少し高くなった林道

に立つと、水鏡の像と視界を遮る枝葉が視界のほとんどをを占めます。透明度

の高い水は深さを感じさせません。鏡像の木々と水底の倒木が、同じ二次元平

にあるような錯覚が生じます。

 オホーツク海沿いの斜里から始まる道道1115線が裏摩周の山間にさしかかっ

たところで、道道摩周湖側に逸れ、凹凸の多い砂利道を車で10分ほど奥に入

ったところにあります。かつては地元の人や秘境マニアでもなければ訪れることの

い、静寂の地でした。近年は夏の観光シーズンに広い駐車場がほとんど埋まる

日もあるようです。

 それでも、主要観光ルートからだいぶ距離があるので、摩周湖の西湖岸にある

展望台ほどの賑わいはありません。8月末のよく晴れた日です。2,30台の車は来

ていましたが、姦しい一団が去るとすぐに静寂が戻りました。奥深い森は、人の喧

騒をかなり吸収します。