森の奥に水鏡
サイタマンさん、水(と氷や霧)の表情が好きなので、海、湖、川、渓流などで、これ
からもいろいろ撮ることになると思います。偏光フィルターを使ったり、明るくしたり暗
くしたり、一瞬を静止させたり動きを表現したり、拙い技術で可能な範囲で、カメラな
らでは画像を試みましょう。
徒歩で一周10分ほどの小さな池です。落葉樹にまだ葉が少ない春先に行くこ
とが多いので、緑濃い季節の神の子池が暗く感じられます。少し高くなった林道
に立つと、水鏡の像と視界を遮る枝葉が視界のほとんどをを占めます。透明度
の高い水は深さを感じさせません。鏡像の木々と水底の倒木が、同じ二次元平
面にあるような錯覚が生じます。
ったところにあります。かつては地元の人や秘境マニアでもなければ訪れることの
ない、静寂の地でした。近年は夏の観光シーズンに広い駐車場がほとんど埋まる
日もあるようです。
それでも、主要観光ルートからだいぶ距離があるので、摩周湖の西湖岸にある
展望台ほどの賑わいはありません。8月末のよく晴れた日です。2,30台の車は来
ていましたが、姦しい一団が去るとすぐに静寂が戻りました。奥深い森は、人の喧
騒をかなり吸収します。