春一番に福寿草


 デジモナさん、川に飛び石を置くのは何のためですか。

 冬の摩周湖に登る道や外輪山は、地吹雪の名所です。風のある日はうかつに登

れません。毎日霧を見に行くのは雪が消えてからでしょうね。三月の晴れた日には、

湖を見下ろしながら、スキーやスノーシューで歩く人の姿があります。

 蕗は花芽も茎も食べられるけれど、福寿草は猛毒があるのだとか。人を殺す毒

薬として使われる小説を、読んだことがあります。

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 能取岬の福寿草は、わたしが知る中では春一番に咲く野の花です。雪が消えたと

ころから蕾が頭を覗かせ、ちょっと青みを帯びた黄色い花びらが開いていきます。福

寿草はあちこちの森で見かけます。だけどたいてい能取岬の一月ほど後です。岬は

海風が雪を吹き飛ばすので、早く地面が現れます。森の花は葉が伸びていて背も高

いことが多く、憐な岬の花とはすこし印象が違います。

 岬の花は絶滅が心配されている固有種のキタミフクジュソウです。上の写真でも

萼(がく)が花弁より長く伸びています。フクジュソウは、花弁のほうが長くなります。

葉の裏も違うのだとか。でもここではまだ葉がないので。花は、径3、4センチに

なるフクジュソウより、かなり小さいと思います。

 けっこう鮮烈な黄色ですが、枯草に埋もれるように咲いているので、そのつもりで

探さないと目に留まらないのかも。地元には関心を持って見守っている人もいるは

ずですが、わたしは足を止めて見ている人に会ったことがありません。ほとんどの観

光客の興味は、海と知床連山のようです。昨日は、本州から野鳥を撮りに来ていた

人に会いましたけど。