白い田園
デジモナさん、野鳥のなかでもワシは特に用心深いようです。丹頂などは、二桁まで数が減って絶滅が迫り、
冬は人が給餌して絶滅を免れた経過があるせいか、かなり近づかせてくれます。
そらさん、開翼全長2メートルのオジロワシも、遠くの木に止まっているとその大きさが分りません。迫力が感
じられるのは、画面いっぱいになるほど近くで撮れたときですね。
網走湖西方、丘陵地帯にある田園の風景です。黒い土や緑の作物がある季節に比べると風景が単調です。
わずかに冬木立と農家やその作業棟がアクセントになっているだけ。ここだけでなく冬の雪国はどこで白一色
です。それでも、赤や青の作業棟が多いところは、昔わたしが知っていた越後平野の田園地帯とは違います。
日本海側の冬はめったに晴れることがないけれど、こちらは平均すると一週間に5日は青空が見られるような
気がします。その明るさが、オホーツク地方の特徴です。この日もよく晴れていました。空が黒っぽく写っている
のは、逆光だからです。明るくすれば青く撮れますが、雪原がハレーション気味になるので、何段階か暗くしてい
ます。雪原の先に見えている小高いうねりは、広大なオホーツクの森の一画です。