寄せて砕ける波頭
海岸に立って繰り返し寄せて砕ける波を見ていると、魅せられたようになります。リズムがあってダイナミック。
波頭(なみがしら)は、白と鈍色(にびいろ)のまだら模様にゆっくり盛り上がり、落ちて砕けて盛大に飛沫を上げま
す。遅れて、どおーんと重い音が。遠望する山は動かず、しばらくすると見飽きます。海の波は、どれも似ていて
も同じではなく、もっと大きいのが、もっとおもしろいのが来るのではという気がして、切り上げどきにも未練が残
ります。
例年ならもう、波にジャム氷が混じり、遠くに流氷の白い線が見えることもある季節です。去年は初旬に大雪、
中旬には-15.3度を記録しました。今年はこれまで異常に暖かいような。いまごろ海岸で、キラキラ氷一欠け
も見ないとは。昨日のフリペで、サハリン周辺の流氷分布面積が、過去30年で最小になっていると、報じられて
いました。来年は流氷のはずれ年になるのでしょうか。