爽やか唐松


 デジモナさん、オホーツク地方は平地でも本州以南の高原や山のような気候です。ヤマモミジは鮮血を振り

かけたように全体が真っ赤になります。でも、樹によっては十分に色づく前に縮れて枯れたりも。なにし

ろ10月中に最低気温が零下になる日もありますから。

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 紅葉から唐松黄葉に季節が移っています。本州ではどうだったか覚えていませんが、オホーツク地方の黄金

色の盛りは、半月と持続しません。今は場所によって樹によって、梢が裸だったり、全体が黄色だったり、緑色

が残っていたり。車で走っていると、現れては消える黄色に輝く山肌に目を奪われます。でも、せせらぎ公園で歩

きながらゆっくり眺めていて、緑の残る状態が若葉の季節を思わせて爽やかだと気付きました。

 日本の固有種で、本州東半分では亜高山帯から高山帯に分布します。もともとは北海道に自生していなかっ

たのでしょうか。車から見える山肌の唐松は、たいてい規則的な間隔で並んでいて、植林の結果だと分ります。

それと、田園の防風林が唐松です。そして、原生林の針葉樹はエゾマツ、トドマツが主で、唐松はなかったよう

な気がします。

 北海道は低地でも冷涼なので、人工林の樹種に選んだのかも。成長が早く、木材としての耐久性にも

優れているようです。でも、唐松林は自然林のワイルドさが欠けているようで、森林散歩にはちょっと物

足りないかな。