峠の笹原


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                           2月9日 美幌峠

 山蔭は雪が溜まってかなりの深さになるのですが、峠は尾根筋に当たるので降る端から強風に吹

き飛ばされ、笹藪の穂先までは埋まりません。能取岬の笹原も同じです。本州日本海側は湿った牡丹

雪が多いので、畑にも木の枝にも積もります。こちらでは零下二桁で降るので雪片が乾いていてほと

んどくっつきません。握っても容易に雪玉にはならず、わずかな風にも舞い上がります。だから、北海

道の雪は下から降る、などとも言われます。