霧の山路


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                                                             9月30日 道道102

 曇天の朝、大空町弟子屈町を結び藻琴山沿いを行く102号線で、覆道を抜け、

弟子屈側に下る坂道に入った途端、霧に包まれました。道路の先も道路から少し

離れたところに立つ樹もシルエットです。明るい光に満ちていると気持ちのいい道

ですが、わたしはこういう煙る山路も嫌いではありません。車のフロントガラスの

先さえ見えず周りも灰色一色になると、運転しにくいうえに何の楽しみもないので、

さすがに嫌気がさします。でも薄いベール越しのような程度だと、晴れた日とはち

がうしっとりした気分で運転できます。